障害飛越の重心
・騎手の重心は、他の走行姿勢と変わらず足の中心の上に人の重心があり、飛越中はスピード
 が伴っているため、足の中心の上より前に来る。同じように尻の下に踵が来ることは、上体の安
 定に欠かせない。
1.助走
ツーポイント、スリーポイント何
れの姿勢でも良く、銜受けの強さ
を変えずバランスの取れた姿勢で踏
み切りに備え、随伴できる体勢を維持
する。馬はストライドを変えることな
    く前進気勢を保つ。
3.4.5.飛越空間
馬の飛越体勢を妨げずに重心移動を
行い随伴する。上体は馬の頭頚から
離れることなく、おおむね平行を維持する。
6.着地
上体が起き、着地の時に受ける衝撃を吸収する。
・騎手は頭、脚の位置を変えることなく膝、股関節を柔軟にし、
 膝から滑り落ちるような感覚で着地(写A)すると、騎座(特に
 膝、股関節)で着地の衝撃を吸収すると共に、上体が自然に
 起き、着地と同時に1、又は、7の姿勢に戻る。
1.助走
3.飛越空間
2.踏切り
5.飛越空間
4.飛越空間
7.助走
6.着地
2.踏み切り 
上体を持ち上げて前傾させ、重心を斜
め前方に移動させる。飛越において最
も大切な瞬間で、馬は後肢を踏み込み前駆を
揚げると同時に、騎手は足の中心に体重を掛
け上体を前傾させ、重心移動を行う。この時点
で、馬の前駆が揚がる前に騎手が早く前傾
し(さき飛び)重心移動を行うと以後の着地
まで随伴との姿勢とバランスが全て
狂ってくる。
N障害飛越の姿勢と重心
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2.踏み切り
・前傾(重心移動)は足の中心に体重をかけ上体を前傾させる。
 この時、つま先(鐙)だけに体重を掛け前傾させると脚が後に
 引け易く、踵に体重をかけ過ぎると脚が前に出て重心が後に
 残り易すく、いずれにせよ上体が不安定になる。
・騎手は、飛越において頭頚の高い馬には頭を少し横に出して
 も差ほど支障はなく、馬の頚との衝突を防ぐとともに、前方の
 視界を確保する必要がある。
・馬の頭頚は前方に出るよりも斜め上方に揚がるため、騎手は
 前傾の際に手綱が弛み易くなる。銜受けは引いたり弛めたり
 することなく銜、拳、肘の関係を維持し、拳は元の位置に置い
 ておく感覚で上体だけ斜め前方に持ち上げて前傾させる。
・低い障害ならば尻を上げ股関節を曲げて前傾するだけで随
 伴出来るが、障害が高くなるにしたがい上体を瞬時に持ち上
 げて大きく前傾(重心移動)する必要がある。。
6.着地
・上体を後方に起こして(写C)着地すろと 騎手の重心が後に
 行き過ぎ、着地時に受ける衝撃を吸収することが出来ないば
 かりか、逆に衝撃が増し、上体が再び大きく前に傾き(写D)、
 着地と同時に1.の姿勢を取ることが出来ない。この状態では
 次の障害の対応が遅くなる(特に連続障害で間に合わない)。
・前方をしっかり見ると上体は自然に起きてくるもので、下を向い
 ていると上体が起きず衝撃を吸収出来ない
(写@)
ポイント)
1.助走区間
・鐙の長さは、2.3.4の様に尻が鞍から十分離れられる様
 に調節する必要があり、鐙が長いと重心移動のスピードに
 着いていけず、短過ぎると脚の推進が不十分なり易い。
・助走区間において騎手が姿勢を変えたり、馬が頭を振ったり(人馬共に視線の動揺)、又、ストラ
 イドの幅を変えたりすると、人馬ともに踏み切り地点の判断が誤り易くなる。
(写A)
(写B)
(写C)
(写D)
・助走において多く見受けられる誤った姿勢(写B)。騎手の
 重心が馬の重心より後方にありブレーキが掛かった状態に
 加え、背、腰を圧迫し後躯の動きを妨げている。
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